大手の不動産会社に依頼したが、売却できない
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「大手の不動産会社のネットワークなら、すぐに売却先がみつかるだろう!」と思ったが、なかなか売却先が見つからない。
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「大手の不動産会社が他社より高値で査定してくれたので、その価格で売却できるだろう!」と思ったが、なかなか売却先が見つからない。
大手の不動産会社なら・・・・とお考えのお客様は、実際の不動産の流通経路をご存知でしょうか?
大手であれば、多くの顧客に宣伝して売却先を見つけてくれそうですが、
実際の不動産の流通経路は、上図と異なります。
実際の不動産流通のしくみ
上図のように、売却を依頼された不動産会社は、
物件情報をレインズ(不動産流通機構)に登録して、多くの不動産会社に情報を流します。
レインズへの登録は、法律により義務付られています。
レインズという不動産流通機構を通じ、一般市場に物件情報を広く告知しなければなりません。このレインズがおかげで、相場価格の不動産はスムーズに流通されるのです。売却を依頼した先が一社の不動産会社あっても、レインズを通じて多くの不動産会社があなたの物件情報を収集し、幅広い顧客に広告ができます。
売却依頼先が大手であってもなくても、レインズのおかげで幅広く購入希望者を募れます。
大手の不動産会社では、売れない
一般の不動産仲介は、売主側の不動産会社と買主側の不動産会社が仲介業務を行います。その業務の報酬が仲介手数料です。その手数料は法律で上限が決まっています。
売主側と買主側の2社の不動産会社が、それぞれの顧客から仲介手数料を得ます。
上図が一般的な不動産仲介ですが、売却依頼した不動産会社が独自に購入希望者を見つけてきた場合、売主と買主のそれぞれから仲介手数料を得ることができ、最大6%の報酬を得ることになります。
上図のように両者から仲介手数料を得ることを、不動産業界では両手取引といいます。
売主から売却依頼された不動産会社は、より多くの報酬を得るために自社の範囲で広告して購入希望者を探し、両手取引を目指します。つまり、狭い範囲にしか営業活動できていないことになります。
特に大手の不動産会社は両手取引をもくろむ傾向が強く、自社のネットワーク範囲内で購入者を見つけるため時間がかかり、結果として値引き交渉が必要になってきます。
あなたは大手の不動産会社に囲い込まれていませんか?
売主から売却依頼されたとき、レインズには必ず登録(法律により義務付けられています)されます。
レインズから物件情報を得た不動産会社が、売主側不動産会社に物件問合せを行ったとき、「商談中」だとウソを言ったり、物件情報をだし渋ることがあります。これが、顧客の囲い込みです。
大手不動産会社というネームバリューで顧客を信頼させて、顧客は知らず知らずの内に囲い込まれていることが多くあります。
あなたが大手の不動産会社に売却依頼しているなら、次のことを確認しましょう。
- ● あなたの不動産物件は、他社でも宣伝されていますか?
- レインズに登録されていれば、その地域の他の不動産会社のホームページにも掲載されているはずです。
もし掲載がなければ、売却依頼した不動産会社は、あなたを囲い込み、両手取引による多額の報酬をもくろんでいます。
- ● あたなの不動産物件は、他社のホームページ上で、商談中・成約済みになっていませんか?
- 実際には商談がないのに、他社のホームページ上で商談中や成約済みになっている場合、
売却依頼した不動産会社は、あなたを囲い込み、両手取引による多額の報酬をもくろんでいます。
「大手の○○不動産会社は、情報を出し渋って物件情報をだしてくれない」
「大手の○○不動産会社は、物件問合せをすると、いつも商談中と返答される」
円滑な不動産流通を阻害するような行為があります。
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